
少し前に話になりますが、東京へ行った際にとにかくスケジュールを埋めてやろうと躍起になっていろいろと探していたら、寄席で朝から勉強会がたくさんあったので行ってきました。
今回は講談を見に宿泊場所から歩いて行ける距離にあった「お江戸日本橋亭」に行きました。
講談で最近話題の人といえば神田松之丞(現・神田伯山)さんですが、今回は女性講談師の勉強会を見てきました。
会場前から列をなしている(年上男性ばかり)

開場前に到着したらすでに開場待ちの列ができていました。すべて男性で常連さんらしき方々でした。
場所は変われどもいつもと同じ光景を見ているようで安心したようなそうでないような複雑な感情を抱きましたが、木戸銭である1000円を払って入ります。
入ってみると、前は畳敷きで座椅子が並べられていて、後方は椅子席です。
100人くらいの会場だと思いますが10時からの公演で半分くらい埋まっていました。
今回見たのは田辺いちかさんと一龍斉貞弥さんでした。それぞれ30分程度で合計1時間の回になっています。
田辺いちかさんは汗をかいての熱演
田辺さんはこの話を覚える経緯を話しながら、本題へと。夏らしいお話としかいえないですが、不思議なお話でした。
首元に汗をびっしょりとかきながらの熱演で講談の初見がこの人で良かったと思えるような一席でした。
終了後にお見送りで私服で出てきたときには「この人が本当にさっきの人なのかな?」と思うくらい上品な格好をしていたので、そこにも驚きました。
一龍斉貞弥さんは声優の人
次に出てきたのは一龍齋貞弥(ていや)さんでした。先ほどのいちかさんは前座さんですが、貞弥さんは二ツ目。
しかも声優もされているとのことだったので声に迫力もありました。お話は殿様(武将?)と融通の利かない武士が酒席での言い争いから始まるお話で
さっきとうって変わってこちらは僕のイメージしていた講談の張り扇をパンパンと叩きながら小気味よく話が展開していくものでした。
こちらは物語として分かりやすかったし、リズムよく聞けたので非常に良かったです。
また貞弥さんの凛とした姿に似合う格好いい声に魅了されてあっという間に時間は過ぎていきました。
スケジュールを埋めるためと思っていたが思わぬ収穫だった
最初は軽い気持ちで見に行ったのですが、非常に良い経験をさせていただきました。
朝から安く落語などの伝統芸能を楽しめる東京を本当にうらやましく思います。次は勉強会でなく、定席とかで楽しんでみたいです。
お江戸日本橋亭
〒103-0023 東京都中央区日本橋本町3丁目1−6 日本橋永谷ビル 1F
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